タイムトラベラー・キス

「だって、隣に聞こえちゃうかも……」

「壁分厚いから大丈夫だよ」


「そんなのわから……あっ」


どんどん激しく動く指先。どんどん気持ちよくなっていき、もうこらえることもできない。
「下着が汚れるから」と言って下着を脱がされて、もう私は自分のすべてを野々村に見せていた。


でもやっぱり、いくら理性がとんでも……大事なところまで見られるのは恥ずかしすぎる。
野々村は私の気持ちなんてお構いなしに、私の足を開かせようとしていた。


「だ、だめ、恥ずかしいよ……」


「大丈夫、暗くて見えないから」


「ほんとに?」


「……うそ」


野々村は、ベッドの上でもすっごく意地悪だった。
意地悪なところは高校から変わっていない。
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