タイムトラベラー・キス
「よし、サンドウィッチ食べよっと」
理子は一通り話し終ると、卵とハムのサンドウィッチを大きく一口ほおばった。
私も残りのサラダとハンバーグを平らげ、一息ついたところでずっと疑問に感じていたことを口にする。
「ねぇ、理子。なんでキスじゃないとダメなの?」
「んー、まずは過去の手帳に、キスした時刻が明確に示されていたこと。あとは、キスは年齢問わず一定の高揚感をもたらすものだから、シンクロするのにぴったりなんだ」
「そうなんだ……そのキスの相手って、誰でもいいの?たとえば、理子とキスするのではだめなの?」
「私たちがキスしたって、ドキドキしないし、高揚感を得られないからダメだね。やっぱり好きな相手か憧れの相手としないと」
好きな相手か、憧れの相手、か。
ふと、竜見くんの子犬みたいに可愛い笑顔が浮かび上がる。
理子は一通り話し終ると、卵とハムのサンドウィッチを大きく一口ほおばった。
私も残りのサラダとハンバーグを平らげ、一息ついたところでずっと疑問に感じていたことを口にする。
「ねぇ、理子。なんでキスじゃないとダメなの?」
「んー、まずは過去の手帳に、キスした時刻が明確に示されていたこと。あとは、キスは年齢問わず一定の高揚感をもたらすものだから、シンクロするのにぴったりなんだ」
「そうなんだ……そのキスの相手って、誰でもいいの?たとえば、理子とキスするのではだめなの?」
「私たちがキスしたって、ドキドキしないし、高揚感を得られないからダメだね。やっぱり好きな相手か憧れの相手としないと」
好きな相手か、憧れの相手、か。
ふと、竜見くんの子犬みたいに可愛い笑顔が浮かび上がる。