知られてはいけない
梨花「ん~、じゃあさ。なんで白桜学園なんかに通ってたのに、こんな馬鹿な不良校に編入してきたわけ?」




ここは聞きたいことをドンと聞くに限るでしょ




花「えっと、それはね・・・」




あれ、なんかめっちゃ言いずらそうなんだけど・・・




梨花「言えない事情?」




花「・・・や。いいずらいけど、誰にも言わないなら・・・。それに名前を言わなかったら良いか・・・・。私の夫が通ってる大学が美空だったのよ。それで彼の母親が、わたしも一緒に通ったらどうだって言うから編入してきたの。白桜は女子校で、彼が編入するわけにはいかないし・・・」




梨花「・・・・」




えっと、いろいろ突っ込みたいけど、まず・・・




梨花「そんな理由かよっ!!」




てか、やっぱり結婚してたんだね、花!学生結婚なんてやるなぁ!!

でも私は花にそういうのは無縁だと思ってたよっ!!




花「まぁいいじゃない、どんな理由でも。彼の名前は隠してるから言えないけど、気づかれたら正直に言うからね」




梨花「隠してるんだ・・・?なんで?」




花「お義母さんの無茶ぶり・・・」





それはそれは・・・そのお母さんを見てみたいな





まぁ、でも


あのクールな花が旦那のお母さんに振り回されてるなんて想像できないんだけど…





ともかく、少しだけど花の秘密を知れたし、ちょっとは距離が縮まったかな?






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