知られてはいけない
・・・はっきり?




花「だって、はっきりと言わなかったら話し掛けてくる人がいるでしょう?
言っても話し掛けられましたが・・・」




梨花「え?あれって本気だったの?」





ああ、冗談だと思われてたのか・・・・





花「だからですか。あれは本気で言ったので、用がない時は話しかけないでください。馴れ合うつもりはないので」





梨花「手厳しいなぁ。でも、私あんた気に入ったから。」





・・・・・・は?





花「や、あなた人のはなし聞いてた?」





話し掛けないでって私言ったわよね?





梨花「お、敬語がとれた~!
うん。聞いてた、聞いてた。
・・・でもさ、話し掛けるのは私の自由でしょ?」






・・・そうきたか。
ああもう、うっとうしい





花「・・・・そうね。でも、話し掛けるのは勝手だけど私は相手なんてしないわよ?」





梨花「良いよ~。あ、でもちゃんと”りん”って呼んでね!」






はぁ、私はこの大学で冷斗以外に馴れ合うつもりはないのに・・・・






花「・・・ほんと迷惑だわ」





ぼそっと呟いたのを聞き取ったのか、楽しそうに笑う彼女は本当にたちが悪い


< 20 / 178 >

この作品をシェア

pagetop