知られてはいけない
梨花「・・・・無視なのね。まぁ、花から話し掛けてくれただけでも進歩かぁ。・・・・・・あそこはね、座らないんじゃなくて、座れないんだよ」





なんか、ブツブツ言ってたけど、仕方ないとでもいうように話してくれた






・・・長々と





彼女の言葉を要略すると、あの席はさっき教えてもらった雷神とやらの席らしい





なんでも、ここは不良校というだけあって血の気の多いやつが多く、席の取り合いが勃発したとのこと





そして、それは今でも変わらないとか・・・





しかし雷神さん達は、どうも不良らしくはないとかで、むしろ席を譲っていたらしい






そして、その優しき雷神達に心打たれた女子達が、立ち上がったと・・・





それでいろいろあって、雷神さん達が立って食べたり、席を探したりしなくていいように、あの席は、空けておけ・・・っと暗黙の了解となった






・・・・・とまあ、大層なことで






梨花「その女子達の行動力の高さだよね」






花「・・・・それに従った他の男子も男子じゃないの?」






梨花「まあ、それだけ雷神が凄いってことだよ」






そういうものなのか・・・










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