知られてはいけない

全国一

・・・・・・・・・なんなんだ





梨花「・・・は、花さ~ん?眉間にシワ寄ってるよ」






花「そう」






顔に出ちゃったわ・・・






梨花「・・・ちょっとは直そうとして」






花「・・・雷神?」






梨花「無視?スルー?嘘でしょ!?・・・・・・・はいはいそうです雷神様たちですよ!!」





ああ、そう・・・






というか彼女のキャラががらがらと変わっていってるんだけど






クール、というか余裕な感じがないな・・・・うるさいし






でもそんなことより・・・






あの悲鳴、いや歓声か。私てっきり







花「ゴキブリかクモでも出たのかと思った」






梨花「・・・」






まあ、そう言う私も気になりはする訳で、雷神の方を見てみたは良いんだけど







残念ながら、女子の軍団しか見えなかった





梨花「こんだけ人気があれば、見てみたいってのが人間の心理よね」





ね?と聞いてくるけど・・・・知らないわよ、心理とか






気になりはするけど、それはただ、






花「・・・もしもの話。例えば、私が雷神と知らないで雷神の誰かと話してしまって。それをもし周りの女子が見ていた場合、面倒だなって思っただけよ」





あれだけのファンが居るんだ。過激な考えを持った人も少なからず居るだろう






考えるだけでもぞっとするわ・・・





梨花「まあでも、その確率は低いと思うよ-。だって、まず花から話し掛ける事は無いでしょ?つまり、向こうから話し掛けられるっていう事じゃないの?その確率は極めて低いよ。ま、その場合、花が雷神を知っていても変わらないと思うけど?」





花「・・・そうね、用事が無い限り私から話し掛ける事はないわね」





梨花「あーでも、低い確率でもし話し掛けられたら、花の言う面倒ごとは避けられないけどね」





・・・確かにあれだけの人気があれば、いつも注目を浴びてそうね





梨花「雷神には一人ずつストーカーが居るからね。一人につき二、三人はいつも見張ってるからね~」






・・・・・・・・うん?




とんだ爆弾発言だわ。耳が可笑しくなったのかと思ったじゃない






花「・・・講義は?」






梨花「ん~とね、ファンがあれだけ居るんだから、いろいろ応用できるのよね」





そう言ってりんは、人の悪い笑みを浮かべた・・・

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