知られてはいけない
花「い、じめら、れっこ?」」




ぼろぼろ・・・


ああ、言葉が乱れる・・・






梨花「そーそーあのこさ、顔はいいでしょ?だけど、驚くほど気が弱いんだよね。てかもう無気力って感じ」






もう一度彼を見る





確かに、見ただけで気が強そうなタイプじゃないことが分かる






でもあの感じは、怯えてるっていうより・・・・・






梨花「だからなのよ。顔は良いからけっこーモテたのよね、最初は。でも、誰から告白されてもOKしなかったのよ。で、気の強い子がフラちゃって逆ギレ。んでもって前からモテることに不満をもってた男子達が同調して、いじめに発展。彼も、全然反発しないし・・・今では全校承知のイジメになっちゃってるんだよ」






・・・全校承知?





それって皆が黙認してるってこと?





・・・・なにそれ腐ってる





花「・・・そうなの。じゃあどうしてあの席に?」





梨花「・・・さあ。あらかた雷神の皆様に怒鳴られるのを期待して、座らせたんじゃない?もし、皆様が譲ってくださってもファンからのブーイングがひどいだろうからね」





花「・・・」





どこの学校もこうなのだろうか・・・・







虐められる側の気持ちも考えないで・・・・







よくもそんなことが出来るわね・・・・まったく






< 34 / 178 >

この作品をシェア

pagetop