知られてはいけない

気が弱いって本当なのだろうか・・・




まぁ、冷斗にメール送ってるし大丈夫だとは思うけど・・・





どうするのかしら?と思っていると





冷斗「・・・おい。俺らの前でいじめなんて低レベルなことしてんじゃねぇよ」






声を荒げているわけでもないのに、すっと騒がしい食堂内に響いた声






その声はどこまでも重低音であり、彼が怒っている事は明白で
食堂は嘘のように静まりかえった






・・・・・・そんな風に、状況を冷静に説明してはいるけど





正直私は混乱している・・・・






だって!だってなにあの声!?





あんな地を這うような低い声初めて聞いたんですけど!?





・・・・正直怖かった





普段、私がなんかやらかした時とか、
凄く低い声で怒られるけど、その比じゃない!






なに、どれだけ怒ってるの!?





それともあれが素!?
いつもはまだ手加減してたの!?





・・・・ほら、さっきまで勢いずいてた女の子達が震え上がってるじゃないの





さすがにあれは可哀相だなぁ





自業自得だけど。
私もイジメは許せない派だから止める気は無いけど・・・






冷斗の掛けた言葉といえば、最初の一言だけだし
それからは、冷斗が女嫌いな事もあってか
絶対零度の瞳でじっと女の子達を見つめてるだけだし






言葉があれだけで終われば、女の子達もどうしていいのか分からないだろうなぁ





きっと居たたまれないだろう・・・







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