知られてはいけない
慎也「えー今理事長から連絡がありまして、すでに全校着いたそうですので僕たちも入りましょうか」




山南先生のその声で私達もゾロゾロと歩き出す




ドームの中は、私も良く知る作りになっていて
ようやく此処が舞踏館だと分かった




先生が言っていたように既にもう全員が揃っている様で、ざわざわとカラフルな頭が見えた




冷斗も来ているかしら・・・





光輝「あーあー。静かにしろ」





マイクを使ったのか、広い舞踏館にお義兄さんの声が響き渡った





声のした方を見ると、お義兄さんが舞踏館のど真ん中に堂々と立っていた




光輝「えー只今より、交流会兼ダンスパーティの事前練習を始める。パーティ当日は不参加も許すが、今日は強制参加してもらう。交流会だからな。ダンスは社交ダンスだ。二ペア作って練習始めろー」




お義兄さんの言葉が終わった瞬間、生徒がざわざわと騒ぎ出す




・・・・強制参加




どうしてですかお義兄さん!




私が人と関わりたくないのを知っての仕打ちですか!





あ、そうだ冷斗!




彼って確か女嫌いの筈。しかも極度の




社交ダンスって異性と密着しながら踊るものだし、大丈夫かしら・・・


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