殺戮都市~バベル~
「少年は正面を!私と狩野で両側をやる!」
「わかりました!」
その後も、ビルの屋上に配置されている人達を排除しながら、俺達は中心地へと向かった。
連合軍を警戒してか、かなりの人員が大通りに面したビルの屋上にいて、排除するだけでも一苦労。
なかなか中心地に辿り着けないというのが、現状だった。
「皆、上手くやってるのかな。反抗グループがどう動いてるかなんて、ここからじゃわかりゃしない」
地上を見ても、戦っている人達はいるものの、それがどの軍の人達なのか良くわからない。
腕の光も、街の光で良く見えないのだ。
こんな状態で、遠距離武器のやつらは良く敵を判断出来るな……それが武器の特性なのかな。
そこにいたやつらを片付けて、恵梨香さんと狩野を見ると……どうやら二人も片付いたようで、こちらに向かって来ていた。
「三人では少ないかと思ったが、何とかなるものだな。さて、移動を……」
と、恵梨香さんがそこまで言った時だった。
突然狩野が俺を押し退けて、恵梨香さんの右耳付近に日本刀を突き付けたのだ。
瞬間。
キィィン!
と、日本刀に何かが直撃し、それは恵梨香さんの髪をかすめて闇の中に消えて行った。
「わかりました!」
その後も、ビルの屋上に配置されている人達を排除しながら、俺達は中心地へと向かった。
連合軍を警戒してか、かなりの人員が大通りに面したビルの屋上にいて、排除するだけでも一苦労。
なかなか中心地に辿り着けないというのが、現状だった。
「皆、上手くやってるのかな。反抗グループがどう動いてるかなんて、ここからじゃわかりゃしない」
地上を見ても、戦っている人達はいるものの、それがどの軍の人達なのか良くわからない。
腕の光も、街の光で良く見えないのだ。
こんな状態で、遠距離武器のやつらは良く敵を判断出来るな……それが武器の特性なのかな。
そこにいたやつらを片付けて、恵梨香さんと狩野を見ると……どうやら二人も片付いたようで、こちらに向かって来ていた。
「三人では少ないかと思ったが、何とかなるものだな。さて、移動を……」
と、恵梨香さんがそこまで言った時だった。
突然狩野が俺を押し退けて、恵梨香さんの右耳付近に日本刀を突き付けたのだ。
瞬間。
キィィン!
と、日本刀に何かが直撃し、それは恵梨香さんの髪をかすめて闇の中に消えて行った。