殺戮都市~バベル~
考えられる事は一つ。


ポーンと戦っている時に、武器を強化した事だ。


あれでどれだけレベルが上がったのかわからないけど、今までとは全く違う。


「お前ら退けよ!!」


人を掻き分けて、弓やボウガンを構えた人達が前に出る。


距離は3メートルほど。


この近距離で、矢を射るつもりなのか!?


遠距離武器を持ったのは8人。


そいつらが俺を目掛けて矢やボルトを放つ!


「嘘だろ!?」


そう言ったのは、矢を回避出来ないからじゃない。


日本刀を構えて、大きく右側に飛び、人を一人仕留めて振り返った。


放たれた矢は、俺の背後を囲っていた人達に刺さり、バタリと地面に倒れる。


この距離で矢なんか射ったら、味方に当たるに決まっているだろ!


何を考えてんだよこいつらは!


自分一人の手柄にできたら、味方はどうでも良いのかよ!


「お前らぁっ!!」


遠距離武器を構えたやつらの左側から接近した俺は、そいつらの前を走りながら日本刀を振るった。


弓やボウガンを構えていたやつら全員に斬り付けて。


振り抜いた時には、9人の上半身と下半身は分断されて崩れ落ちたのだ。
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