殺戮都市~バベル~
新たな脅威
沼沢との戦いが終わり、俺達はそれぞれの拠点に戻った。
梅原と城井は、二毛が戻って来た時にそばにいてあげたいからと、自分達の拠点に。
俺と奈央さんは、雪子さんの拠点に。
帰る途中で、全身返り血で染まった恵梨香さんと合流した。
戦えば戦うほど人が集まって来て、その全員を相手にしていたらしい。
「真治、沼沢はあの三人が助ける事も、あんたの力だって認めてたんだから、気にする事はないよ」
雪子さん達のビルの中、ソファに腰を下ろした俺の肩を叩いて、雪子さんがそう言ってくれた。
「そうそう。認めてないなら、真治君と決闘しても良かったのに、しなかったんだから。決闘すれば、他の誰にも邪魔をされないんだから」
続けて三葉さんが、俺の前に座って言った。
「まあ、少年が勝とうが負けようが、私には関係のない事だ。仲間が戻ったのだから。雨村雪子、私達と共にバベルの塔に行かないか?答えはどうなんだ?」
……恵梨香さん。
今までこんな勧誘をしていたのか?
「かーっ!あんたはあんたで、誘い方が下手くそだね!戦った相手が助けてくれた真治とはえらい違いだ」
「む……悪いな。苦手なんだこういうのは」
正直な雪子さんが、バッサリと恵梨香さんを切り捨てたよ。
梅原と城井は、二毛が戻って来た時にそばにいてあげたいからと、自分達の拠点に。
俺と奈央さんは、雪子さんの拠点に。
帰る途中で、全身返り血で染まった恵梨香さんと合流した。
戦えば戦うほど人が集まって来て、その全員を相手にしていたらしい。
「真治、沼沢はあの三人が助ける事も、あんたの力だって認めてたんだから、気にする事はないよ」
雪子さん達のビルの中、ソファに腰を下ろした俺の肩を叩いて、雪子さんがそう言ってくれた。
「そうそう。認めてないなら、真治君と決闘しても良かったのに、しなかったんだから。決闘すれば、他の誰にも邪魔をされないんだから」
続けて三葉さんが、俺の前に座って言った。
「まあ、少年が勝とうが負けようが、私には関係のない事だ。仲間が戻ったのだから。雨村雪子、私達と共にバベルの塔に行かないか?答えはどうなんだ?」
……恵梨香さん。
今までこんな勧誘をしていたのか?
「かーっ!あんたはあんたで、誘い方が下手くそだね!戦った相手が助けてくれた真治とはえらい違いだ」
「む……悪いな。苦手なんだこういうのは」
正直な雪子さんが、バッサリと恵梨香さんを切り捨てたよ。