殺戮都市~バベル~
「それに関しては大丈夫だよ。沼沢が奈央ちゃんを連れて行った時に、全軍通信で『敵は排除した』って言ってたから。それと……吹雪はこんなだからさ、しばらくここに置いとくよ」
そう言って、雪子さんが自分の腹部を指差した。
うん……なるべく気にしないようにしたけど……やっぱり気になる。
長いソファで、雪子さんの太ももを枕替わりに横になっている吹雪さんの姿。
たゆんと揺れる大きな胸と、太ももに頭を挟んで、こちらに背を向けていたのだから。
「あー、姉ちゃん姉ちゃん」
……うん、確かにこれじゃあダメかもしれない。
「なんでも、少年には人を惹き付ける特別な何かがあるようだ。殺し合った人でさえ味方にしてしまう魅力がな。私にはとてもそうとは思えないのだが」
それって、二毛達の事を言ってるのか?
あれはただの偶然で、味方になったわけじゃないだろう。
実際、雪子さんが来なければ、俺と吹雪さんはあいつらに殺されてたんだから。
「ま、そう言う事だよ。私達はさ、沼沢が復活するまで待っててやらないと。何日掛かるかわからないけど、上手く行けばあいつも味方に引き入れる事が出来るかもしれないよ?」
そう言って、雪子さんが自分の腹部を指差した。
うん……なるべく気にしないようにしたけど……やっぱり気になる。
長いソファで、雪子さんの太ももを枕替わりに横になっている吹雪さんの姿。
たゆんと揺れる大きな胸と、太ももに頭を挟んで、こちらに背を向けていたのだから。
「あー、姉ちゃん姉ちゃん」
……うん、確かにこれじゃあダメかもしれない。
「なんでも、少年には人を惹き付ける特別な何かがあるようだ。殺し合った人でさえ味方にしてしまう魅力がな。私にはとてもそうとは思えないのだが」
それって、二毛達の事を言ってるのか?
あれはただの偶然で、味方になったわけじゃないだろう。
実際、雪子さんが来なければ、俺と吹雪さんはあいつらに殺されてたんだから。
「ま、そう言う事だよ。私達はさ、沼沢が復活するまで待っててやらないと。何日掛かるかわからないけど、上手く行けばあいつも味方に引き入れる事が出来るかもしれないよ?」