殺戮都市~バベル~
「おい!誰かいやがるのか!?いるなら出て来い!出て来ねえなら……亜美を連れて行くぞコラ!」
自分から探しに行かない……物陰から襲われる危険を回避する為か。
俺の動きを読まれてる。
こっちに来たら、力を振り絞って攻撃しようと思っていたのに。
日本刀を取り出して、ゆっくりと廊下に出た俺は、そこに立つ背の高い男に刃を向けた。
手が……足が震える。
身体が重くて、壁にもたれながら男を睨み付けた。
「なんだ?お前……南軍の人間かよ。それにボロボロだな、あぁ?どうやってここまで来たのか知らねぇが、敵なら殺しても文句言わねえよな?」
俺を見て驚く様子もなく、一歩右足を引いて、大きなナタを取り出したのだ。
風貌は……闇金のチンピラみたいな感じで、明らかに喧嘩慣れしてて、人を殺す事に抵抗なんてないように見える。
まあ、この街にいる人間のほとんどが、人を殺す事に抵抗なんてなくなっているんだろうな。
「あんた……亜美が『弓長のおじさん、弓長のおじさん』って、頼りにしてたのに、裏切るつもりかよ!亜美に何をさせようとしてるか知らないけど、あんたなんかに連れて行かせない!!」
自分から探しに行かない……物陰から襲われる危険を回避する為か。
俺の動きを読まれてる。
こっちに来たら、力を振り絞って攻撃しようと思っていたのに。
日本刀を取り出して、ゆっくりと廊下に出た俺は、そこに立つ背の高い男に刃を向けた。
手が……足が震える。
身体が重くて、壁にもたれながら男を睨み付けた。
「なんだ?お前……南軍の人間かよ。それにボロボロだな、あぁ?どうやってここまで来たのか知らねぇが、敵なら殺しても文句言わねえよな?」
俺を見て驚く様子もなく、一歩右足を引いて、大きなナタを取り出したのだ。
風貌は……闇金のチンピラみたいな感じで、明らかに喧嘩慣れしてて、人を殺す事に抵抗なんてないように見える。
まあ、この街にいる人間のほとんどが、人を殺す事に抵抗なんてなくなっているんだろうな。
「あんた……亜美が『弓長のおじさん、弓長のおじさん』って、頼りにしてたのに、裏切るつもりかよ!亜美に何をさせようとしてるか知らないけど、あんたなんかに連れて行かせない!!」