殺戮都市~バベル~
お姉ちゃんは死んだ。
弓長が言ったその言葉を否定してあげる事が出来ず、俺は亜美を連れてビルの外に出た。
ナイトにやられたダメージはもうない。
不安要素は、腕を失ったままだという事。
弓長と戦ってみてわかったけど、右手と比べて日本刀を扱い辛い。
反応がどうしても遅れてしまうんだよな。
東軍を移動する。
PBMのステルス機能を起動させて、腕の色を青くした俺は、亜美と手を繋いでコンビニへ。
あれから随分時間が経った。
恵梨香さんはまだ7ブロックのコンビニにいるのかな。
「亜美、大丈夫か?」
何が……というわけでもない。
お姉ちゃんが死んでいるという事を弓長に告げられ、落ち込んでいるだろうな。
会話がなくて、気まずかったから尋ねてみた。
「うん」
小さくそう呟くものの、俯いたまま。
ギュッと俺の手を握って、放そうとしない。
立ち直るには、しばらく時間が掛かるよな……。
元気になるまで一緒にいてやるか、亜美の面倒を見てくれる人を探さないと。
そんな事を考えて曲がった交差点。
ドンッと何かに肩が当たり、俺はよろめいた。
弓長が言ったその言葉を否定してあげる事が出来ず、俺は亜美を連れてビルの外に出た。
ナイトにやられたダメージはもうない。
不安要素は、腕を失ったままだという事。
弓長と戦ってみてわかったけど、右手と比べて日本刀を扱い辛い。
反応がどうしても遅れてしまうんだよな。
東軍を移動する。
PBMのステルス機能を起動させて、腕の色を青くした俺は、亜美と手を繋いでコンビニへ。
あれから随分時間が経った。
恵梨香さんはまだ7ブロックのコンビニにいるのかな。
「亜美、大丈夫か?」
何が……というわけでもない。
お姉ちゃんが死んでいるという事を弓長に告げられ、落ち込んでいるだろうな。
会話がなくて、気まずかったから尋ねてみた。
「うん」
小さくそう呟くものの、俯いたまま。
ギュッと俺の手を握って、放そうとしない。
立ち直るには、しばらく時間が掛かるよな……。
元気になるまで一緒にいてやるか、亜美の面倒を見てくれる人を探さないと。
そんな事を考えて曲がった交差点。
ドンッと何かに肩が当たり、俺はよろめいた。