殺戮都市~バベル~
傷が癒えるまで、色んな作戦を話し合った。


四強の津堂と香月はまだ仲が良いけど、後の名鳥と狩野は二人とは反りが合わず、あまり良くは思っていないらしい。


そこで、名鳥と狩野を仲間にして、津堂達と戦う……という案まで出た。


でも、名鳥と狩野がいくら津堂達と仲が悪いとはいえ、同じ東軍の四強と呼ばれる人と戦うか?


しばらく考えて、俺と黒井が出した答えは「ない」で一致した。


「さてさて……身体のどこにも違和感はなくなった。真治君はどうだい?」


「大丈夫、行けます」


その場に立ち上がり、腕と足を確認するけど、痛みも腫れももうなくなっている。


これなら、嫌だけどもう一度ナイトと戦えと言われても戦えるな。


「ステルス機能をオンにして、出来るだけ俺達が東軍にいる事を知らせないようにするんだ。目の前に雑魚がいて、ソウルが稼げるからって戦わないように」


本当なら少しでもソウルを稼ぎたいところだけど……津堂に俺がいると知られれば守りを固められるからか。


「わかりました、行きましょう」


ステルス機能をオンにして、ビルの外に出た俺達。


まずは優と亜美がいるビルを目指して歩き始めた。
< 569 / 1,451 >

この作品をシェア

pagetop