殺戮都市~バベル~
男の首から手を離し、ゆっくりと俺達に近付く山口。
「ただのガキと女だと思ったら、へぇ?3レア、5レアかよ。こいつぁ、とんだぼったくりだったわけだ」
こいつ……今倒した雑魚達とは違う。
武器も出さずに迫って来る姿は、何かを隠し持っているような気がしてならない。
俺と同じくらいの身長、体格もほとんど変わらないのに、自分よりも強そうな見た目のやつを引き連れているんだ。
弱いわけがないか。
「あいつがどんな武器を持ってるかわからないわね……まず私が仕掛けてみる!」
言うより早く奈央さんは斧を振り上げ、素早く山口に投げ付けたのだ。
確実に捉えたか……と、思われたけど、山口はトンッと地面を蹴り付けるように後退し、空間から槍を取り出して、斧を弾いたのだ。
「はい、一丁あがり!」
後退したと思ったら、すぐさま地面を蹴り付けて高速前進!
柄の長い槍を突き出して、その切っ先が奈央さんの腹部を貫いたのだ。
「……え?」
あまりに突然の事で、貫かれた奈央さん自身もその事に気付いていない。
そして、槍が引き抜かれて、奈央さんは力なく地面に膝を突いた。
「ただのガキと女だと思ったら、へぇ?3レア、5レアかよ。こいつぁ、とんだぼったくりだったわけだ」
こいつ……今倒した雑魚達とは違う。
武器も出さずに迫って来る姿は、何かを隠し持っているような気がしてならない。
俺と同じくらいの身長、体格もほとんど変わらないのに、自分よりも強そうな見た目のやつを引き連れているんだ。
弱いわけがないか。
「あいつがどんな武器を持ってるかわからないわね……まず私が仕掛けてみる!」
言うより早く奈央さんは斧を振り上げ、素早く山口に投げ付けたのだ。
確実に捉えたか……と、思われたけど、山口はトンッと地面を蹴り付けるように後退し、空間から槍を取り出して、斧を弾いたのだ。
「はい、一丁あがり!」
後退したと思ったら、すぐさま地面を蹴り付けて高速前進!
柄の長い槍を突き出して、その切っ先が奈央さんの腹部を貫いたのだ。
「……え?」
あまりに突然の事で、貫かれた奈央さん自身もその事に気付いていない。
そして、槍が引き抜かれて、奈央さんは力なく地面に膝を突いた。