殺戮都市~バベル~
追い詰められて、不安と恐怖に包まれる。
だけど妙に頭がクリアで、タイミングを合わせる事に集中出来る。
そして……槍が、日本刀にカンッと当たった。
その瞬間、俺は日本刀を横に振りながら、大きく一歩山口に向かって踏み込んだ。
捉えた!!
人を斬るという事に抵抗がなくなったわけじゃないけど、殺らなければ殺られるという言葉が浮かんで、俺は山口目掛けて日本刀を振り下ろした。
だけど……山口は、ニヤリと口角を歪めている。
これは……罠だ!
そう気付いた時には、山口はさらに大きく後退して槍を引き、俺の日本刀を回避したのだ。
次の瞬間、引いた槍が俺を捉えて勢い良く迫る!
ダメだ……回避が間に合わない!
思った時にはもう遅かった。
槍が俺の右胸を捉え、激しい衝撃と共に貫いたのだ。
「はい、一丁あがり!馬鹿だねえ。わざと隙を作ってやったらまんまと飛び込んで。ま、これだから騙すのは楽しいんだけどよ」
息が……出来ない。
身体の中に異物が入っている感覚、痛み。
口から血が吹き出して、声を出す事も出来ずに。
ズルリと槍が引き抜かれて、俺は地面に倒れた。
だけど妙に頭がクリアで、タイミングを合わせる事に集中出来る。
そして……槍が、日本刀にカンッと当たった。
その瞬間、俺は日本刀を横に振りながら、大きく一歩山口に向かって踏み込んだ。
捉えた!!
人を斬るという事に抵抗がなくなったわけじゃないけど、殺らなければ殺られるという言葉が浮かんで、俺は山口目掛けて日本刀を振り下ろした。
だけど……山口は、ニヤリと口角を歪めている。
これは……罠だ!
そう気付いた時には、山口はさらに大きく後退して槍を引き、俺の日本刀を回避したのだ。
次の瞬間、引いた槍が俺を捉えて勢い良く迫る!
ダメだ……回避が間に合わない!
思った時にはもう遅かった。
槍が俺の右胸を捉え、激しい衝撃と共に貫いたのだ。
「はい、一丁あがり!馬鹿だねえ。わざと隙を作ってやったらまんまと飛び込んで。ま、これだから騙すのは楽しいんだけどよ」
息が……出来ない。
身体の中に異物が入っている感覚、痛み。
口から血が吹き出して、声を出す事も出来ずに。
ズルリと槍が引き抜かれて、俺は地面に倒れた。