殺戮都市~バベル~
『高山真治様、おめでとうございます!星3のレア武器を入手しました!』
光の渦から抜いた武器は、嬉しくもおめでたくもない、ただのバールだった。
「ま、こんなもんだよな、次、名取さんの番ですよ」
すぐさまバールから手を離し、名鳥に顔を向けた。
「あいよ。見てなよ坊主。これでノックダウンしてやるぜ」
はいはい、それで引くのはどうせ星1とかでしょ。
そういうのをね、フラグが立つって言うんだよ。
「行くぜ!どりゃあああああああっ!!」
無駄な気合いを入れ、光の渦から武器を抜いた名鳥。
その手に握られていたのは……。
『名鳥順一様!おめでとうございます!星5のレア武器を入手しました!』
……嘘だろ?
ま、まさかの星5レア!
しかもこれは……。
「す、凄いじゃない!これ、実装されたばかりの散弾銃じゃないの!まあ、使い勝手はあまり良くないかもしれないけど、それでも強力な武器に違いないわ!」
大山田がカウンターに手を突き、食い入るようにして名鳥の銃を見詰める。
ソードオフショットガン……まさかこんな物までガチャに入ってたのかよ!