眠りにつくその日まで









それから、さらに3週間がたった頃。









私の知らないところで、1人のおじいさんが亡くなった。







おじいさんは、流行りの咳風邪を引いていた。





年が年なだけに、それは"肺炎"と見なされ



大きなニュースにならなかった。





親族だけは、不思議に思った。



昨日まで元気だったのに、と。






その死に顔は、眠っているように安らかだった…ー



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