眠りにつくその日まで
廊下の方へと目をやると、私のクラスより奥にあるクラスの担任の先生方が焦ったような面持ちで、足早に過ぎていった。




教卓の前に立つティッティーが、えー、と声を発するとざわざわしていた教室はティッティーへと注目した。




えー、と言ったまま、少し黙るティッティー。




そして、意を決したように次の言葉を言った。




「うちのクラスの、高宮美羽が、今朝方、亡くなりました…。」




一瞬、その言葉の意味が理解できなかった。



ざわつく教室に、脳は遅れてティッティーが言った言葉の意味を受け取った。
< 37 / 53 >

この作品をシェア

pagetop