眠りにつくその日まで
眠るように、死んでいた…?
睡眠薬、ってこと……?
美羽が、自殺かも知れない……?
そんな訳、あるもんか……。
一番そばにいた私は、彼女の不満なんて、好きな芸能人への愛にも似た侮蔑しか聞いていない。
だけど、だったら…他殺…?
それとも、持病があったとか……
混乱した頭で思いを巡らせても、あんなに毎日一緒にいた美羽について、私は何も知らないような気がしてきた。
眠るように、死んでいた…
ティッティーの言葉が何度も頭の中をぐるぐるして、白雪姫の様に、棺の中で花に囲まれて眠る美羽を妄想した。
私はいつの間にか、しゃくり泣いていた。
私の妄想の中の美羽は、どうしても起きてはくれ無さそうだった。