眠りにつくその日まで
裏の畑へ行くと、周りは明かりがないので空の星がよく見えた。




私が住んでるのは、千葉県の海の近くのすごく田舎。



周りは田んぼばかりだ。




不自由だな、とよく思うけど、こうやって星を見るときなど、田舎っていいなと思ったりもする。






「南西の空らしいよ!でも、空中(そらじゅう)で見える。」




夏子が空を指差していった。






「お願い事、した?」




私も空を見上げながら聞いた。




「そんな暇ないよー!あ!!って思ってるうちに終わっちゃう。」



残念そうに、でも経験者の口ぶりで夏子は言った。












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