眠りにつくその日まで
学校の前の坂を登る。

前を二人の下級生の女の子が歩いている。


傘をさしているけど、二人の距離は近くとても楽しそうにおしゃべりをしている。


本当は、私だってあんな風に今日も登校していたはずなのに。


二人も、昨日は黙祷を捧げただろうに、そんなのは一時的な感傷で、関係ない人には関係ないんだ。

そんな、卑屈な気持ちが心をよぎって、もっと惨めな気持ちになってしまった。


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