眠りにつくその日まで



「あ!!!」



夏子が叫ぶと同時に私もそれを目で捕らえた。





(長生きできますように長生きできますように長生きできますように!!)




青白く光った流星は長く尾を引いて、私の願いを最後まで聞いてくれた。



それは、不気味なほどに美しい流星だった。






「夏子!お願い言えたよ!!」



「私も!金金金って!」


「ゲスいな!」



「え?ベストじゃない?お姉ちゃんは?」


「長生きできますように長生きできますように長生きできますように!」



「おばあちゃんみたい。ってか早口!」


夏子が笑って、私も急におかしくなって笑った。



生きているだけで幸せとは、思えないけど


今夜のように、いつまでも笑っていたい。



流れ星さん、お願いだよ。



私をどうか、長生きさせてください。
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