お隣さんは意地悪センセイ!




「やめてよ…櫻木先生の何知ってこんなこと書くの…ただの噂だけでこんな酷いこと…」


震えて、声がうまく出せない。



「はあ?じゃああんたは櫻木先生の何知ってるわけ?自分だけいい子ぶってんじゃねぇよ」



ドンッと突き飛ばされあたしは床に倒れこむ。


そして沙奈江が黒板消しを持ってあたしに向かってきた。


あたし自身ならどうなったっていい

でも、あたしのせいで櫻木先生を巻き込むのだけは……



どこからか武田の叫ぶ声がしてギュッと目を瞑った。






「何してんの?今時は変わった遊び方するんだ」




ふわっと身体が支えられ立ち上がる。


ゆっくり目を開けると……




「さ、櫻木…せんせ…」



沙奈江と伶奈は引きつった顔で震えた声を出す。


何かの温もりに振り向くと櫻木先生があたしを支えてくれていた。



そして、バスケでもしていたのだろうか
少し汗をかいた長瀬をはじめとした男子たちが化学室に入ってきた。





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