お隣さんは意地悪センセイ!



「櫻木先生、安心してください!あたしが必ず櫻木先生を助けます」



「……は?何言ってんの高梨さ…」




櫻木先生の言葉を最後まで聞かずあたしは保健室を飛び出した。


櫻木先生!待っていてください!!

高梨結芽!!必ずあなたの身の潔白を証明します!!






◇◇◇




次の日のお昼休みあたしは覚悟を決めてある場所へ向かった。



「ちょっと!結芽どこ行くの!?」



追いかけてくる武田にあたしは櫻木先生のようにフッと笑う。



「決戦に行くのだよオタケ」



「はあ?決戦?…ってちょっと!」



あたしは職員室の隣にある放送室に入り鍵を閉めずかずかと中へ進んだ。



中ではちょうどお昼の放送をしている途中で…



「では、真野ちゃんLOVEさんからのリクエストでbackmemberの札束……わっちょっと何するんですかっ!?」



あたしは放送委員からマイクを横取りし
大きく息を吸った。






< 110 / 206 >

この作品をシェア

pagetop