お隣さんは意地悪センセイ!
「………は?何してんの」
お昼休みの食堂にて、武田はオムライスがのったプレートを手に、とあるテーブルを見て硬直した。
「あ〜武田〜ごめんね〜今日からお昼一人で食え、なんて言っちゃって〜!だって〜光輝が二人っきりで食べたいって言うんだも〜ん」
「わりぃな、武田!コイツ独り占めして」
硬直しているのは武田だけではない。
食堂に来ていた生徒の殆どがあたしたちを見てあっけらかんとしている。
あたしたちが普通に食事をしていたなら気にはならないだろう。
しかし、あたしたちは……
「こんな公共の場でそんな体勢すなっ!変態かお前ら!羞恥心というものはないわけ!?」
武田が真っ赤になって怒るのも無理はない。
だって…
「キャーやばくない?膝の上座ってるよ〜」
「さっき、光輝くんがあ〜んして食べさせてたよ!!」
「ってか、あの二人付き合ってたの!?」
ハイ、ツキアッテマス。
"偽装"ですが。
あたしたちを見て硬直するわけは、あたしが長瀬の膝の上に密着して座っているからであった。