お隣さんは意地悪センセイ!




「え〜本当に二人付き合ってんの!?ヤダ〜ショック〜光輝くん狙ってたのに〜」



うるさいな!

あたしだって好きで長瀬といるわけじゃないし!
全ては櫻木先生の……いや、鈴香先生にヤキモチ妬いてもらう作戦だってのに。



「あの高梨と付き合えるなんて光輝も大物だよな〜尊敬するわ〜」



聞こえだけは、あたしがまるで"高嶺の花"みたいだが蓋を開ければ全く違う。


曲者で暴走する変なヤツ、救いようのないバカ
という謎の代名詞があり

そんなヤツと付き合える長瀬はメンタル強いのな!モノ好きだな!みたいな感じに捉えられているのだ。



本当っ、うるさいヤツばっかり。

そんなにあたしって男子から見たらダメなのかな…




「ちょっと!結芽!本当に長瀬と付き合ってるの?」



全く信じていない武田はあたしに詰め寄り言った。


武田だけには作戦のこと言った方がいいよね…



「武田、ちょっと…」


武田を食堂から連れ出そうとしたとき、あたしと長瀬の周りには大勢の男子たちが集まってきた。



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