お隣さんは意地悪センセイ!
▼とりあえず、好きなんです。
ほんの数日で、あたしと長瀬が付き合っていることが学校中に知れ渡った。
噂ってもんは怖いよね…本当。
長瀬と付き合ってることがウソだとバレたらあたしはどうなるんだ!?
長瀬ファンたちにボコボコにされて処刑台にあげられるのか!?
考えただけで恐ろしい。
身震いしていると急に両肩に手が置かれた。
「ギャアーー!!」
「…ちょっ、何よ!人を変質者みたいに…!」
恐る恐る振り返ると、怪訝そうな武田の顔があった。
なんだ…武田正美か……全く、脅かすんじゃねぇよ。
「何よその顔!…も〜全く、何暗い顔してんの!あんたが長瀬とウソで付き合って鈴香先生妬かせる作戦なんて不明なことするから悪いんでしょう?本当、結芽って後先のこと考えないわよね〜」
あの後、結局 武田には長瀬と付き合ってることは偽装だと話した。
だろうと思った…と武田はそのとき言ったのだ。
「櫻木先生に……長瀬と付き合ってるってこと知られて……よかったんじゃん、なんて言われちゃった…」
あのときの顔、超絶嬉しそうだった…
これで厄介者がいなくなった!とでも言いたそうで……
「ふ〜ん、それ、櫻木センセ、妬いてんじゃない?長瀬に」
「はへっ!?何故に!?」