お隣さんは意地悪センセイ!





一人寂しくマンションついた。


鍵を開けようとカバンの中を探っていると…



「わっ…」


真っ逆さまにカバンが落ちて、教科書やらが豪快に廊下に散らばった。



何でこうなるの…


武田には愛想尽かされるし、良かれと思って言った言葉は長瀬にキレられた…おまけに最後はカバンはぶっちゃかすし……



「何でこうなっちゃうの……」



ペンケースも開いていたらしく、ペンまでも転がっている。


どうしてこんなに…空回りしてるんだろ…



ペンに手を伸ばそうとしたとき、ひょいっと誰かがペンを拾ってくれた。



「こんなに広げて何してんの。ピクニックでもするつもり?」




ハッと顔を上げると、呆れた顔の櫻木先生がいた。



櫻木先生を見た瞬間、あたしはホッとして……



「……っ、ぜんせぇ〜〜〜」



あたしは櫻木先生の足に腕を回し抱きついた。




「……は?ちょっ、何すんだ!離れろっ」



珍しく焦った櫻木先生の声が上からするけどもあたしの涙は止まらない。





< 139 / 206 >

この作品をシェア

pagetop