お隣さんは意地悪センセイ!
「どうしてっ、あたしこうなっちゃうんですかね"ぇ〜〜良いと思ってしてるのに全部空回って…こんな自分がイヤですゔ〜〜ゔゔっ」
長瀬を元気付けたかったのに。
あたしも同じ気持ちだと、そう言ったらアイツの気持ちは少しは楽になると思ったのに。
甘かった、迂闊だった。
あたしなんかが誰かの気持ちに寄り添うなんて出来ないんだよ。
他の誰かの反感をかうだけだ。
「……良い加減泣き止め、俺が泣かしたみたいになってんだろ!」
廊下をすれ違う住人の人は怪しげに櫻木先生を見ていた。
「だっ、てぇ〜、涙が止まらな」
「だっても、クソもあるかっ!ミノムシみたいにくっつきやがって…」
櫻木先生はあたしを起き上がらせるとドアの鍵を開けた。
「仕方ねぇから話ぐらいは聞いてやる…ほら、入れば?」
なんて、櫻木先生は言ったんだ。