お隣さんは意地悪センセイ!
「で、ですよね〜!櫻木先生お酒結構飲んでたのに顔色一つ変わってませんもんね〜」
お酒やっぱり強いんだ…
櫻木先生が酔っ払う姿なんて想像つかないしな…
万が一、酔っ払うととうなるんだろ?
今度真野先生に聞いてみよ。
まだ帰りたくなくて懸命にテーブルの隅から隅まで拭いていると、櫻木先生がやれやれとあたしに目を向ける。
「もうそれはいいから、そろそろ帰りなさい」
うっ……
まだ聞きたいこといっぱいあるのに…
「あ、あのっ、櫻木先生は、アポロ11号になりたかったんですか?」
とっさに口から出た言葉に櫻木先生は呆れ顔。
「……早く帰って寝たら」
「や、ちょっ、待ってくださっ」
ひょいっと襟元を掴まれる。