お隣さんは意地悪センセイ!
「櫻木先生は、宇宙飛行士になりたかったんですよね……?諦めてしまったのはお父様が関係してると言ってましたけど…」
東大の航空宇宙工学科なんて、バカなあたしでも入るのにどれぐらい大変なのかわかる。
どうして、諦めてしまったの?
「………それ、高梨さんに言う必要ある?関係、ないよね」
櫻木先生は冷たい視線をあたしに向ける。
まただ。
関係ない、関係ないってそればっかり。
でも、あたしは……!
「どうせ生徒のあたしには関係ないかもしれませんよ!でも、櫻木先生のことが知りたいんです!どうしても気になるんですっ!」
それだけじゃ……ダメですか?
「……君の思考はわからない。どうしてそんなに知りたいの」
櫻木先生の瞳があたしを捉えて離さない。
どうしてって、そんなの一つしかない。
「……好きだからです。どうしてかわからないけど、櫻木先生のことがとりあえず好きなんですっ!」
思いのままぶつけると、櫻木先生は神妙な顔をした。
………………あ。
い、言ってしまったあたああああああ!?