お隣さんは意地悪センセイ!
パチっと視線が交わり、目を逸らすに逸らせなくなった。
な、何か言わなきゃ…っ!
「あ、あの…長瀬、この間…」
「……悪かったな。酷いこと言って」
長瀬はいつものようにフッと笑って言った。
「え……あ、あたしもごめんね。偉そうなこと言って」
ごめん、ともう一度頭を下げると
ポンっとあたしの頭に手が優しく乗っかった。
「お前は悪くねぇよ。俺の為に言ってくれたんだろ?……まあ、お節介なやつだけどな」
長瀬はあたしの頭をクシャッと撫でて歩いて行ってしまった。
「……あ、そうそう。結芽知ってた?養護の鈴香先生結婚するんだって」
スリッパに履き替えた武田は思い出したかのように言う。
「……え?けっこ、ん?」
「そう。もう結構知れ渡ってると思うよ。何たってジューンブライドだからね〜いいな〜憧れよね〜」
結婚……鈴香先生が?