お隣さんは意地悪センセイ!




「うるさいから、迷惑でしょ」



櫻木先生は淡々と言って、ポストを開ける。


ふむふむ…櫻木先生のポストの番号は"196"


右に1、左に9で…また右に…6

ジーッと見ていると、櫻木先生は不審な目であたしを見据えた。



「何見てんの」



「い、いえ、ちっとも見てません!?先生のポストの番号なんてちっとも見てませんっ!」



はぁ、とため息をついた櫻木先生はポストから新聞やらを取り出した。

その中から、薄ピンクの四角い封筒が落ちた。



ん?………櫻木彰人様へ


ま、まさか……これは!?



「こ、これ…ら、らららラブ、ラブレターでは!?」


こんな可愛らしい封筒、ラブレター以外の何物でもない。

遠距離中の彼女がいたとか!?
いや、他の女の人!?

それとも……生徒に家がバレちゃったとか!?



「せ、先生…も、もしかしたら爆弾が入ってるかもしれませんから…あ、開けない方が…」



「はぁ?何言ってんの。そんなわけないだろ」



櫻木先生はあたしから薄ピンクの封筒を取り上げ中を見た。



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