お隣さんは意地悪センセイ!
「櫻木先生っ、どうですか…このワンピース…」
朝からうちの母親を呼んで髪型や化粧をしてもらったらしい。
少し大人っぽいワンピースは、幼い顔には不釣り合いなように見えたが……
化粧をすると、こうも化けるのか。
いつもは小学生みたいな顔でヘラヘラしているのに、今日は化粧の力と髪をアップにしているせいか別人に見えた。
女は子供も大人も関係ないってか?
「せんせ?……ど、どうですかね…」
頬を赤く染め、遠慮がちに俺を見上げた。
「……馬子にも衣装ってやつだな」
それ以外言葉なんて見つからなかった。
「そ、それって誉めてるんですか!?誉めてますよね!?」
相変わらず、プラス思考な考え方だな…
俺は呆れながらも小さく笑った。