お隣さんは意地悪センセイ!
「はっ、まさか、んなわけ……」
ねぇだろ、と口を動かそうとした瞬間
高梨はキラキラした笑顔を見せ、勢いよく前に飛び出してきた。
「あ、あのっ、い、いつも、アキちゃんがお世話になって、おりますっ!!」
何を言い出すかと思えば……
うちの旦那がいつもお世話に…みたいな事言ってんじゃねぇよ。
まあ、何となく想定内。
ヘラヘラしている高梨を横目に呆れてため息も出なかった。
「へぇ〜可愛いじゃ〜ん、チワワみた〜い」
「お前っ、アキちゃんって呼ばれてんのな!ねぇ、キミ何ちゃん?」
周りの奴らにはウケが良かったらしく、高梨は男女問わず囲まれている。
「あ、あたしは…ゆ、結芽って言います!!よろしくお願いしますっ!」
何がよろしく、だ、?
ニコニコしやがって。
「彰人、お前こんな可愛い子どこで捕まえたんだよ〜〜」
捕まえたんじゃねぇ、どっちかっつーと俺が捕まってんだよ!
「結芽ちゃんか〜〜超可愛いね〜〜彰人といつから付き合ってんの?結芽ちゃんって大学生?」