お隣さんは意地悪センセイ!
「さっき化学準備室に入ってくとこ見たけど?つーかあんなヤツのどこがいいんだよ。アホみたいに笑顔振りまいてっけどさ完璧作り笑いだろ」
鼻でフッと笑った長瀬にあたしはカッとなって叫んだ。
「ばっ、何でそんなこと言うの!?あんたは櫻木先生の何を知ってそんなこと言ってんの!櫻木先生の笑顔はダイヤモンド級の輝きなんだよバーカ!」
長瀬の足を踏みつけてあたしは化学準備室に走った。
何よ長瀬のバーカ!
長瀬に櫻木先生のこと悪く言われたくなかったよ!
第一化学室の隣にある化学準備室の前に行くと周りには誰もいなかった。
あれ?てっきり女子たちに包囲されてると思ったんだけどな…
まさか!アイツ嘘を教えやがったな!?
「おのれ〜クソ長瀬ぇ〜!」
長瀬の元に帰ろうとしたとき、化学準備室のドアが開いた。