お隣さんは意地悪センセイ!



ハッと現実に戻るとあたしは櫻木先生の肩に手を置いてつま先立ちで背伸びしていた。


櫻木先生との顔の距離、その差5センチ。



「わっ、ごめんなさっ」



慌てて離れると櫻木先生は何事もなかったかのようにあたしから背を向け歩き出す。



はっ?ちょい、待ち!!


な、何かコメントないの!?


お茶目だね〜とか!とかとか!!



あたし完全に変態になってない!?




「さ、櫻木先生!ま、待ってください!」




今度は慌てて引き止めると櫻木先生は無表情で振り返る。



あ、アレ…?


ダイヤモンド級の微笑みは何処へ?



「……まだ何か用あんの?」



顔は笑っているのに…目が笑っていない。ナゼ



ってか、あなた誰ですか!?


爽やかな超絶ウルトラスーパーイケメンは何処へ?



目の前にいるのは不敵な笑みを浮かべた悪魔にしか見えない。ナゼ



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