お隣さんは意地悪センセイ!
「あまり思い詰めたりしないでね。本当にこっちに来てくれるって言うならお母さんも考えるから。とにかく…ちゃんとご飯食べてしっかり寝ること!わかった?」
「…うん!!当たり前だよ〜!じゃあまた連絡するね!」
電話を切ったあたしは、ふぅ〜と息をついた。
暗くなってるなんてあたしらしくない!
爽やか先生が実は腹黒の悪魔だったなんてよくある話じゃん!
どうってことないよ!
ドンッと構えろ高梨結芽!!
明日からは何食わぬ顔で先生と喋ってやるんだから!!
絶対ギャフンと言わせてやる!!
そう、意気込んでソファーの上で跳ねていたとき
ピンポーン───とインターホンが鳴った。
あ!もしかして大家さんのさゆりさんかも!
確か肉じゃが持ってきてくれるって朝言ってたもんね!
あたしはルンルンな気分でろくにインターホンの画面も見ずにドアを開けた。