お隣さんは意地悪センセイ!
昔は正美ちゃん〜正美〜なんて呼んでいたが何となく今は呼べない。
確かにこやつは端正な顔立ちでスタイルも良く
何より多分、あたしより正論を述べる。
そう、正しくて美しい。
それがまた腹が立つのだよ。
タケダタケコでよくない?
「誰がタケダタケコだっ!タケダタケコさんに謝れ」
それとこの武田はエスパーらしい。
あたしの考えていることを見透かしてはツッコンでくる。
漫才でいうと大事な役割の武田。
何だかんだ言ってあたしはこいつが好きだ。
なんて、言わないけども。
「あんた本当救いようのないバカ。詐欺紛いに合うの何回目?知らない人の言うことなんて無視してりゃいいんだから!」
「でも、本当だったらどうするの?心配で寝れないよー!」
久保さんの身に何があったらかと思うと夜な夜な寝れず…
「あーもう!うるさいな!一々間に受けんなって言ってんの!あんたいつか騙されて多額の借金暮らしなるよ!」
「えええっ!?ヤダ!タケコ助けて!一生一緒にいてくれよ」
武田は白じろしい顔をしてため息をついた。
と、こんな感じで周りの人たちはみんなあたしのことを哀れな目で見る。
そんなにヤバいんだ…と思いながら何を直していいのやらわからない。