お隣さんは意地悪センセイ!
二人して目が合うと、櫻木先生はあからさま怪訝そうな顔をした。
「先生っ!あの車のクマは何ですか!最後まで見つめられて惨めでしたよっ!」
あたしがそう叫ぶといきなり櫻木先生の手が伸びてきて口を塞がれる。
「んんーん!」
「……車のクマ?見つめられてって何の話だよ」
「さぁ、何のことですかね?」
長瀬が見ていない瞬間ギロリと睨まれる。
長瀬もあまり疑ってないらしくようやく解放された。
「と、ところで櫻木先生ってもしかしてもしかすると男バスの顧問でいらっしゃられますか!?」
「……そうだよ。それが何か?」
「入ります」
「は?」
「あたし男子バスケットボール部に入部しますっ!!!!」