お隣さんは意地悪センセイ!




部員が帰って誰もいない体育館。



「櫻木先生!今日もお疲れ様です!」



あたしはそっとスポーツドリンクとタオルを渡す。


『高梨気がきくな』


櫻木先生はそう微笑んであたしの頭をポンポンと撫でる。



『ほら、シュート打ってみるか?』


櫻木先生はそっとボールをあたしに投げ渡す。



「や、でもあたしこんな遠くからじゃ…」


リングまでは遠くて届くはずもない。



『違うだろ。こっち……俺の心のシュート、決めてくれんだろ?』



────!?!?



そう櫻木先生はイタズラに笑って…….





「せ、せんせぇええええええ!!!」



「はい、では高梨さん!平安京が出来たのは何年ですか?」



……はい?


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