お隣さんは意地悪センセイ!



さっそく放課後あたしはマネージャーにしてもらおうと櫻木先生がよくいる化学準備室に向かった。


ワクワクしながらノックする。


しかし、何も返事が返ってこない。


そっとドアを開けてみると中から複数の声がした。



「水分子が9gあるときの水分子の数は…」


「アボガドロ定数を使うんですね!」



……ん?アボカド?


バレないようにそっと棚の陰から覗くと数人の生徒と櫻木先生がいた。



「やった!櫻木先生できました!」



「よかったですね。またわからないことがあればいつでも聞いてください。」



櫻木先生は笑ってた。

胡散臭い笑みでもなければ、あたしに見せたドス黒い笑みでもない。


あたしには…きっと向けてくれないような笑顔。



何だよ!先生のバカ!!


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