お隣さんは意地悪センセイ!
化学準備室を出る女子生徒たちがあたしの横を通り過ぎていく。
「櫻木先生ちょー優しいね〜腕とか筋肉質で逞しいし〜何より超絶イケメンだし!もう惚れちゃったよ〜」
「美穂いっちゃいなって!案外おっけーだったりして!」
そんな会話があたしの耳につく。
あれのどこが優しいのさ。
全然なんだから!!
櫻木先生の正体を知ってんのはあたしだけ。
あたしだけが知ってるんだから……
「……こんなとこにしゃがみ込んで何してんの。変態かよ」
え……?
声に振り返ると……白衣を着た櫻木先生があたしの背後に立っていた。
「さ、櫻木っせんせ…!?」
「いつも驚くそれは何ですか。用がないなら出て行ってもらえる?」
いつもと違う雰囲気なのは白衣を着ているせいだろうか。
色気が増して
な、なんか……エロいではないですか!?