お隣さんは意地悪センセイ!




そんなのどっちだっていいよ。

先生が少しでもあたしのこと見てくれてるならそれでいい。


隣の子には悪いけど、どんな形でも櫻木先生と関わりを持てるってことが嬉しかった。






練習終わりの櫻木先生に当然近づけるわけもなくあたしはそのままマンションに帰ることに。



もうそろそろ帰って来る頃かな…


櫻木先生の部屋の前で縮こまり、すっかり陽が沈み暗くなった景色を見て膝を抱え込む。


まだかな…なんて思ったとき


トントン───と足音がして…




「……人の部屋の前で待つなって言わなかった?」



呆れたようにしてあたしを見下ろす櫻木先生が。



「櫻木先生っ!遅いですよ〜待ってました!」




「……こっちは待ってない」




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