お隣さんは意地悪センセイ!
「櫻木先生見てましたよ!先生ってバスケ得意なんですね!そりゃもうみんな目がハートで…もちろんあたしも」
勤務終わりの櫻木先生を見れるなんてあたしはやっぱり物凄い幸運の持ち主なのかもしらない。
いや、そうに違いあるまい!!
ニヤニヤして言うあたしを見て櫻木先生はため息をついて言う。
「大学までずっとやってたからね。……で、わざわざそんな話のためにストーカごとく人の部屋の前で待ち伏せしてたの?」
す?ストーカ?
「いえいえいえ!そんな大それたものではございありま」
「褒めてねぇよ」
櫻木先生はとうとう痺れを切らしたのか、あたしを強行突破しドアの鍵を開ける。
「せ、せんせ!櫻木先生!待ってください!実はこれをお持ちしまして…!」
あたしは袋に入ったタッパーを櫻木先生の前に差し出す。