お隣さんは意地悪センセイ!
ってことは……あたしがしつこく粘れば櫻木先生は折れてくれるの!?
「せ、先生っ!」
「……何ですか。もう部屋帰りたいんだけど」
怪訝そうな顔の櫻木先生にあたしは詰め寄る。
「あのっ、あたし!櫻木先生のこと知りたいんです!お、教えてくれませんか!?」
目を輝かせて言うと櫻木先生はあたしから視線を逸らした。
「……例えば?」
おっ!櫻木先生乗ってくれた!?
「えっと…好きな下着の色とか好きな仕草とか好きなシャンプーの匂いとか好きな柔軟剤…」
「……へぇ、それ聞いてどうすんの」
櫻木先生は呆れを通り越して哀れな目であたしを見る。
「単なる興味本位です!!あ、櫻木先生勘違いしないでくださいよ〜先生のことなんかこれっぽっちも好きとかじゃないですから!」
もうとっくにあたしは恋のクーリングオフしてるんで。
ごめんね、センセイ☆
黙れクソ野郎、みたいな顔をした櫻木先生は今度こそドアを開けて部屋に入ろうとする。