お隣さんは意地悪センセイ!
「先生っ、最後にもう一つ聞きたいことが…」
櫻木先生は一瞬手の動きを止めた。
「櫻木先生はどうして教師になったんですか?」
何となく、気になってた。
だって…櫻木先生はどこか冷めてるし
生徒に歩み寄ろうとする気配がないもん。
「櫻木せんせ…」
「こんな面倒な職業、なりたくてなったわけないでしょ。生徒に歩み寄ろうなんてさらさら思わねぇし。もちろん、キミみたいな、ね」
櫻木先生は冷たい視線であたしを見据え笑った。
「じ、じゃあ…じゃあ!櫻木先生は何になりたかったんですか!?」
あたしも負けじと先生を見つめると櫻木先生はフッと笑った。
「あんたみたいな生徒が一番無理だって言ったの覚えてる?なーんかさ、高梨さん、勘違いしてない?」
へっ!?
いきなり豹変?した櫻木先生があたしにじわり、じわりと近づいてくる。